同じ職場に気になる人がいる。でも、まともに話したことがない。
LINEを交換したいけど、どうやって聞けばいいのか分からない。いきなり聞いたら引かれそうだし、そもそも聞くきっかけがない。
この悩みには、はっきりした答えがある。
順番が逆になっている。
今回は、話したことすらない状態から、LINEを交換しても不自然じゃない関係をどう作るかを書いていく。
まず、LINEにできることは限られている
その前に、一つ確認しておきたいことがある。
ゼロの状態から、LINEだけで仲良くなることはほぼない。
全くないとは言わない。ただ、関係が何もできていない状態からLINEだけで距離を詰めようとすると、相当うまくやらないと成立しない。そしてそれができる人は、そもそもLINEだけで進めることがどれだけ効率の悪いやり方かを分かっている。
実際に多いのは、頑張って交換したのに、数回やり取りして終わるパターンだ。せっかく交換したIDが、そのまま使われなくなる。
つまり、LINEは関係を作るためのメインの手段じゃない。
関係が3くらいまでできている状態でLINEを使うと、4、5、6と上げていける。でも、関係が0の状態でLINEを取っても、交換しただけでは0に近い状態のままだ。
さらに言えば、そこから先を上げていくのは、結局LINEじゃない。LINEをしながら電話もして、実際に会って、一緒に過ごす時間が増えることで、関係はさらに深まりやすくなる。
だから、この記事で目指すのはLINE交換じゃない。
LINEを交換しても不自然じゃない関係を作ることだ。そこまで行けば、交換自体は大した問題じゃなくなる。
交換する前に、相手の立場で考える
もう一つ、先に考えておきたいことがある。
相手からして、あなたとLINEを交換する理由があるだろうか。
顔は知っているけど話したことがない同僚から、突然「LINE交換しませんか」と言われたら、どう思うか。相手にとっては、交換する理由がない。断る理由の方が多い。
これは相手が冷たいわけじゃない。単純に、まだそういう関係じゃないというだけだ。
逆に言えば、普通に話せる関係になっていれば、交換に理由なんて要らなくなる。友達同士がLINEを交換するのに、いちいち理由は考えない。
だから、やることは一つだ。順番に関係を作っていく。
関係を作る6つの段階
1. 顔見知りになる
最初にやることは、これだけだ。
意外と見落とされがちだが、こちらが一方的に知っているだけ、という状態はかなり多い。
同じフロアにいる。何度も見かけている。名前も知っている。でも相手からすると「そういえばいたかも」くらいだったりする。
この状態でいきなり話しかけるのは、通勤電車で知らない人に「LINE交換してください」と言うのに近い。ハードルが高いのは当然だ。
まずは、相手の側から見ても「知っている人」になるところから始める。
2. 挨拶をする
顔見知りになる方法として、一番早くて確実なのが挨拶だ。
「おはようございます」「お疲れさまです」。これだけでいい。
気になる人の友達と先に仲良くなる、というやり方もある。ただ、職場だと時間がかかりすぎることが多い。まずは直接、挨拶から入る方が早い。
ここで一つだけ注意点がある。
気になる人にだけ挨拶をしない。
他の人には何も言わないのに、その人にだけ毎回挨拶する。これは思っている以上に目立つ。本人にも、周りにも。
ただ、これは「好意を隠すため」にやることじゃない。
そもそも、職場で挨拶をするのは普通のことだ。特定の一人にだけするから不自然になる。全員にするのが自然な状態であって、その中に気になる人が含まれているだけ、という形にしておけばいい。
結果として、周りとの関係も良くなる。損はない。
3. 挨拶+その場の会話
挨拶が普通にできるようになったら、そこに一言足していく。
足すのは、その場にある話だ。天気、その日の状況、社内のこと。相手個人のことは、まだ聞かない。
「おはようございます。今日、風めっちゃきついですね」
「お疲れさまです。今日ずっと雨でしたね」
「先月の売上が悪かったせいか、部長ずっと機嫌悪いですよね」
内容に意味はなくていい。むしろ薄い方がいい。
目的は情報を得ることじゃなくて、「挨拶以外の会話が成立する相手」になることだからだ。
ここを飛ばして、いきなり相手のことを聞こうとすると、距離が合わない。まだ天気の話しかしていない相手に「休みの日なにしてるんですか」と聞かれると、相手は少し身構える。
4. 相手を知る会話
その場の会話が普通にできるようになったら、次は相手について聞いていく。
ただし、この段階で聞くのは答えるのにほとんど抵抗がないことだけだ。同僚同士の雑談の範囲を超えない。
「この会社入って何年目なんですか?」
「通勤けっこう時間かかるんですか?」
「休みの日って何してること多いんですか?」
事実を聞くだけの質問だ。相手は考えずに答えられるし、答えても減るものがない。
ここで大事なのは、質問を連発しないことだ。
答えが返ってきたら、自分のことも返す。「へー、そんなかかるんですね。俺は歩いて15分くらいっす」くらいでいい。一方的に聞くだけだと、会話じゃなくて質問になる。
5. 相手らしさが見える会話
4と5の違いは、質問の内容の深さじゃない。
会話がどこまで相手本人に入っているかだ。
例えば「休みの日なにしてるんですか」に対して「Netflix見てます」と返ってきたとする。ここまでが4だ。
そこから、
「へー、何系見るんですか?」
「なんでそれ好きなんですか?」
「昔からそういうの好きなんですか?」
と、返ってきた答えから本人に興味を持って掘っていく。ここが5になる。
同じように、
「なんでこの仕事選んだんですか?」
「学生の頃ってどんな感じやったんですか?」
こういう、価値観や過去や理由に少し入る話も5だ。
ポイントは、質問リストを用意することじゃないということ。相手が話したことに対して、素で興味を持って聞く。それだけだ。
恋愛の話は、必須項目じゃない
ここでよくあるのが、「5まで来たから彼氏がいるか聞こう」という考え方だ。
これはやめた方がいい。
段階が進んだから次はこれを聞く、という手順にしてしまうと、会話じゃなくて作業になる。相手にもそれは伝わる。
会話の流れで自然に恋愛の話になれば聞けばいいし、ならなければ聞かなくていい。何を聞けば次に進めるかじゃなくて、今の関係ならどこまで自然に話せるかを見る方が、結果的にうまくいく。
彼氏がいると分かったときが、一番大事
そして、これはかなり重要なので書いておきたい。
会話の中で「彼氏いるんですか?」という話になって、「いますよ」と返ってきたとする。
その瞬間に、明らかにテンションが落ちたり、ショックそうな顔をしない。
理由は、ただの気まずさじゃない。
それまで相手は、普通の同僚として話しているつもりだったかもしれない。でもそこで露骨に態度が変わると、それまでの会話まで遡って解釈される。
「あ、この人、私のことが好きで話しかけてきてたんや」
こうなると、次の日からの雑談も「普通の会話」じゃなくなる。「好意のある男性からのアプローチ」として受け取られる。結果として距離を置かれれば、関係を作る余地そのものがなくなる。
彼氏がいると分かったなら、その時点ではそれが相手の現在の状況だ。
だからといって、急に避けたり、逆に可能性を探して距離を詰めたりする必要はない。今まで普通に話していた同僚なら、そのまま普通に接すればいい。
これは「ショックを隠して平然と演技しろ」という話じゃない。
相手に彼氏がいると分かっただけで、今まで普通に接していた人への態度まで変える必要はない、というだけのことだ。
「そうなんや」で、普通に会話を続ければいい。
あと、彼氏の話が出たときに、その彼氏を悪く言うのは絶対にやめた方がいい。その場では同意してくれたとしても、相手の中に残るのは「人の彼氏を悪く言う人」という印象だけになる。
6. 友達として話せる関係
ここまで来れば、もう普通の知り合いだ。
相手の話も聞くし、自分の話も聞かれたら答える。この状態になっていれば、LINE交換は「したい」じゃなくて「してないのが不思議」くらいの位置になっている。
ここで一つ、意識してみてほしいことがある。
敬語や丁寧語を、少しずつ減らしていく。
これは「壁を壊すテクニック」みたいな話じゃない。単純に、こっちが気を使い続けている限り、相手も気を使い続けるからだ。
近所のおばちゃんで考えると分かりやすい。丁寧な言葉づかいで話しかけてくるおばちゃんより、気を使わずぺらぺら話しかけてくるおばちゃんの方が、こっちも気楽に話せる。あれと同じことが起きる。
もちろん職場なので、いきなりタメ口にしろという話じゃない。「〜ですよね」が「〜ですよね笑」になるくらいでいい。相手の反応を見ながら、少しずつでいい。
誘うときは、男友達を誘うのと同じ気持ちで
ここまで来たら、普通に誘える。
男友達に「そのうち飯でも行こやー」と言うのと、同じ気持ちでいい。
「今度、飯でも行かへん?」
もし断られたらどうするか。
どうもしない。
男友達に「今度飯行こや」と言って「嫌や」と返されたら、「なんでやねん笑 まあええわ、そのうち暇なったら行こ」で終わるはずだ。それと同じでいい。
ここまで関係ができていても、もちろん断られることはある。「普通に話せる」と「二人で飯に行きたい」は別の話だからだ。
でも、それでいい。
断られても大したことじゃないという状態で誘えるかどうかの方が、実は大事だ。
逆に、OKをもらったときも同じだ。
大喜びしなくていい。友達なんだから、普通に喜ぶくらいでちょうどいい。
LINE交換は、最後にただ聞くだけ
で、ご飯に行くことになった。
そこで初めて、こうなる。
「そういや、LINE交換してなかったわ。教えといて」
これで終わりだ。
最初に「どうやってLINEを交換するか」で悩んでいたのが、嘘みたいに簡単になっている。
理由は単純で、交換する理由が先にできているからだ。約束をした相手と連絡先を持っていない方が不自然、という状態になっている。
ここまで来ると、目標も自然に変わる。「LINEを交換したい」じゃなくて、その先をどうするか、になっているはずだ。
まとめ
- ゼロの状態からLINEだけで仲良くなることはほぼない
- LINEは関係を作るメインの手段じゃない。関係ができてから効いてくる
- 目指すのはLINE交換じゃなく、交換しても不自然じゃない関係
- ①顔見知りになる ②挨拶する ③挨拶+その場の会話 ④相手を知る会話 ⑤相手らしさが見える会話 ⑥友達として話せる関係
- ④と⑤の違いは質問の深さじゃなく、会話がどこまで相手本人に入っているか
- 恋愛の話は必須項目じゃない。流れで出れば聞けばいい
- 彼氏がいると分かっても、態度を変えない
- 誘うときは男友達を誘うのと同じ気持ちで
- LINE交換は、約束ができた後に聞けば終わる
今、話したこともない相手のLINEをどう取るかで悩んでいるなら、そこは考えなくていい。
まずは、相手から見ても「知っている人」になること。その次に、普通に挨拶できる関係を作る。
LINEを聞くのは、そのずっと後でいい。
この記事を読んで、今回の問題をどうすればいいかは分かったと思う。
でも、恋愛でうまくいかない原因は、LINEや会話、誘い方といった一つひとつの問題だけにあるわけじゃない。
「頭では分かっているのに、好きな女性の前になるとできない」
「相手が変わっても、なぜか同じような失敗を繰り返す」
もし思い当たるなら、個別のテクニックより先に知っておいてほしいことがある。
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